概日リズムとホメオスタシス

◉概要リズムとは

 概日リズム(サーカディアンリズム)とは、一般的に体内時計のことを言い、生物は地球の自転による24時間周期の昼夜変化に同調して、ほぼ1日の周期で体内環境を積極的に変化させる機能を持っています。人間においても体温やホルモン分泌など身体の基本的な機能は約24時間のリズムを示すことがわかっています。
概日リズムは、光や温度変化のない条件で安静を保った状態においても認められることから、生物は体内に時計機構をもっていることが明らかとなり、これを体内時計(生物時計)と呼んでいます。哺乳類の体内時計は、脳の中心部下面にある視床下部の視交叉上核に存在することが分かっています。
ヒトの体内時計の周期は
24時間よりも若干長いため(短い人も少数ながらいます)、体内時計のタイミングを外界の24時間周期の明暗周期に一致させるシステム(ツァイトゲーバー)があります。ツァイトゲーバーによって地球の公転による日長時間の季節変化や、時差地域への急速な移動にともなう明暗周期の変化に体内時計を一致させることができます。
人間を含む哺乳類では網膜から体内時計への直接の神経繊維連絡があり、これにより目から入った明暗環境の情報が体内時計に伝達されます。

人間では、朝の強い光は体内時計を早める方向に、夜の光はこれを遅らせる方向に働きます。

 体内時計細胞では幾つかの遺伝子(時計遺伝子)が時計蛋白を合成し、それらが相互に結合し、また分解されることを約24時間周期で繰り返しており、このような遺伝子活動から体内時計の概日リズム信号が生じているようです。
また、周期的でない周期におかれることによる概日リズムの乱れは、不快感のある時差ボケを単純に起こしたり、慨日リズム睡眠障害となる場合があります。

 

◉ホメオスタシスとは

 ホメオスタシスとは、恒常性維持機能(生命維持機能)のことを言い、たとえば人間の平熱は日本人の平均で36.236.8くらいで、夏でも冬でも人間の体温は一定に保たれます。
これはホメオスタシスの機能で、外界の変化に対して、生体を安定させ保とうとする機能となります。夏は汗をかいたり、毛細血管を拡張して熱を外に逃がし体温を下げようとする機能が働き、冬は毛細血管を収縮させ、体温が外に逃げないようにしています。代謝の亢進による発熱によって熱産生を行います。冬に身体が震えたりするのも、その一環となります。
ホメオスタシスの機能によって人間の体温は一定に保たれて、生命を維持する上でバランスを取ろうとする必要不可欠な機能となります。
また、ホメオスタシスは生命を維持する上で、ラクな環境を選ぶ機能もあります。
そこにとどまりたいとか、そこにいると安心感が得られるとか。
 その環境に慣れているから、その環境にいれば安心して生命維持が出来ると思い、無意識のうちに今いる環境に安心感を覚え「そこにとどまりたい」と思ってしまうことです。だからホメオスタシスは変化を嫌います。変化がおこるとストレスを感じて、元に戻ろうとする力が働きます。それをホメオスタシス・フィードバックと言います。

 

◉概日リズムとホメオスタシス

概日リズムとホメオスタシスを簡単に説明すると、慨日リズムが「夜になったから寝る」、ホメオスタシスが「疲れたから寝る」ということになります。

 現代社会はストレス社会であり、多くの方々が不安・悩みを抱えています。ストレスは自律神経を狂わせ、本来人間に備わっている自然治癒力(元に戻ろうとする力:ホメオスタシス)をも奪ってしまいます。そして、社会の人間関係等におけるストレスだけではなく、今後は次世代ネットワークの進化(5G等)により、多くの電磁波が飛び交うことになり、その電磁波の影響により体内リズムが狂い、身体の不調が出てくるようになります。

今後の社会からの影響による、体調の悪化を少しでも減少できるよう、当店では技術の進歩をしながら皆様のお役にたてれるよう精進して参ります。

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